7月28日に米国GDPの発表があり、それの結果が-0.9%ということで2四半期連続マイナス成長となりリセッションと判断する方が増えてきたと感じています。
それを踏まえて28日のNDXは上昇して終えています。
そして、29日のナス100指数、S&P500の先物は上昇しています。
ただ、ダウ先物はちょっと弱いようです。
なので、今夜の米国市場はほぼプラススタートとなると思われます。
おそらくこの米国株市場の上昇は景気後退懸念から安全資産と言われている米国10年債券が買われ、10年債の金利が低下したためと考えています。
上記のチャートは青線がNDX、オレンジの線が米国10年債の金利のチャートになりますが、ここ最近10年債金利が下落してきているのに対し、NDXは上昇しています。
今年の3月辺りに両方共に上昇している場面もあり、短期的に相関している時期もありますが、基本的には金利とNDXは逆相関関係にあるため、その典型的な状況に今なっていると考えています。
なので、これから更に米国の景気後退懸念が強くなり10年債が買われ金利が下がれば、より一層株高方向に進むと思われます。
ただ注意しなければならないのは次回のCPIが予想を上回る結果を出してくるようであれば債券が売られ金利が上昇してくるので、そうなると逆相関のNDXは下落してくと考えておいた方が良いかと思います。
8月発表のCPIは低い結果が出ると予想されていますが、下記のGS商品指数というコモディティ全体の指数のチャートを載せてみますが、
7月中旬から少しづつリバウンドしてきているので、このまま再び上昇トレンドになるか注目しておいた方がよいかもしれません。
そして28日の引け後にAppleの決算発表があり、
〇EPS 結果$1.20 予想$1.15
✕売上高 結果$82.96B 予想$82.97B
ドル高の影響もあり、決算ミスすると思っていましたが、EPSクリアで売上高も若干届かなかった程度でした。
更にAmazonの決算あり、
✕EPS 結果$-0.2 予想$0.12
〇売上高 結果$121B 予想$119B
〇ガイダンス 売上高 結果$125B~$130B 予想$126
となり、こちらはEPSはミスしましたが、ガイダンスが良かったためか時間外で13%程上昇していました。
こういった大型テック企業の決算が出揃ってきた安心感もあり、株式市場は上昇に転じてきているという事も考えられます。
最後にQQQの上位構成銘柄の比率を載せておきます。
大きな決算ミスを発表したMetaの比率が少しづつ低下してきていますね。
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