もう3月に入って1週間ほど経ちましたが、皆様はどう過ごされているでしょうか。
自分は相変わらず米国株市場を監視しております。
さて、3月に入ってから米国の主要三指数は上昇傾向になっていますが、インフレ再燃懸念が出てきておりFRBが今後更なる利上げをしてくる可能性が高まっておりますが、
もし仮に金利を上げてくるのであればハードランディングなリセッションがくる事も予想されます。
そうなると株価はかなり大きな下落になると思われますが、債券の方は上昇してくる可能性が高いです。
リセッションが来ると企業は売上や利益が減るため株を売ってくる投資家は多いですが、その売った時の現金をどこに移すかというと安全資産と言われる債券に資金を移すのが一般的です。
上記は米国の1955年からの政策金利(青線)の推移とリセッション(灰色)の期間を表したグラフになりますが、リセッション(灰色)の期間中に政策金利(青線)が下落しています。
金利と債券価格は逆相関関係にありますから、リセッション(灰色)中は債券価格が上昇している事になります。
しかも債券は所有しているだけで株でいうところの配当金のように金利が支払われます。ついでにリセッション突入直前に購入できればキャピタルゲインとインカムゲインの両方で得をする事になりますね。(おいしい所で買えるかは別として)
そこで今から米国の債券ETFにどのようなものがあるか知っておけば、今後来るかもしれないリセッション時に備える事もできますね。
なので、下記に4つの有名な債券ETFを紹介してみます。
なお経費率、分配金は2023年3月7日時点の数値です。
1.iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF (AGG)
米国政府債券、企業債券、抵当証券、地方債、国債、国際債券、および一部の投資適格債券に投資することで、幅広い債券市場に投資しているAGGは特定の債券市場に偏ることなく、債券市場全体のトータルリターンに投資することを目的としているETFです。
経費率は0.03%で分配金は2.9%です。
上記が2020年からの日足チャートになります。
2.Vanguard Total Bond Market ETF (BND)
AGGと同様に、米国政府債券、企業債券、抵当証券、地方債、および一部の国際債券に投資することで、債券市場全体に投資しているBNDは、広範な債券市場に投資することで、多様化された債券ポートフォリオを提供することを目的としているETFです。
経費率は0.03%で分配金は2.75%です。
上記が2020年からに日足チャートになります。
AGGとBNDはどちらも似たようなETFなので、提供しているブラックロック社(AGG)が良いかバンガード社(BND)が良いかの好みの問題になりそうです。
余談ですが、筆者は大分前にBNDを所有している時期がありました。
3.iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF (LQD)
投資適格企業から発行される債券に投資することで、債券ポートフォリオの収益性を高めることを目的としているETFです。企業債券は、投資適格企業が発行する債券であり、債務を返済する能力が高く、クレジットリスクが低いとされています。そのため、LQDは、低リスクで比較的高い利回りを提供することが期待されます。
経費率は0.14%で分配金は4.21%です。
上記が2020年からの日足チャートです。
AGGやBNDよりもコロナショックのボトムにかなり近い値に戻していますね。
4.iShares 20+ Year Treasury Bond ETF (TLT)
TLTは米国政府が発行する20年以上の債券に投資し、その価格変動や利息収入に応じたリターンを提供するTLTは米国債市場の動向に敏感で、利上げ期待やインフレ懸念が高まると債券価格が下落し、利回りが上昇するため、ETFの価格も下落する傾向があります。一方で、景気後退や低インフレの状況では、米国債価格が上昇するため、ETFの価格も上昇する傾向があります。
経費率は0.15%で分配金は2.96%です。
上記が2020年からの日足チャートになります。
前に紹介した3つのETFの中ではコロナショックの底からもっとも下落しているETFになりますね。
この他にも魅力的な債券ETFはあるのですが、上記4つのETFはかなり有名で今現在Twitter内でもこれら債券ETFを狙っている方が多いようです。
経費率の低さを重要視する方ならAGGかBNDで、分配金目的の方はLQD、キャピタルゲインも狙っていきたいという欲張りさんにはTLTが良いかもしれません。
まだリセッションが来るかは分からず、今後金利が更に上昇する可能性もありますが、今の内からこれら債券ETFの値動きを追っておき、いざという時に備えておきましょう。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
これが皆様の資産運用のお役に立てれば幸いです。
最後にQQQの上位構成銘柄の比率を載せておきます。
Appleが構成銘柄Topに戻ってきていますね。
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