へるへるの投資blog

QQQとVOOをメインに投資している米国株長期投資家です。

最近のiFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)について

昨夜の米国市場は三指数共に大きく上昇した。特にNDXは3.7%程上げて引けている。

おそらくショートカバーが大量に入ったと思われるが、果たして来週もこの流れが続くか注目していきたい。

 

今回は米国市場の話よりも、今自分が投資をしていて、ツイッター界隈でもかなり話題となっているiFreeレバレッジ NASDAQ100(通称レバナス)について個人的な考えを書き残しておこうと思う。

 

今現在は昨晩のように短期的にはNDXが大きく上昇する場面もあるが、2022年になってから右肩下がりの日々が続いている。

下のチャートは年初からのNDXの値動きを表したものになるが、

5月14日現在で-24.96%も下落している。

 

このNDXの値動きに2倍のレバレッジをかけた投資信託がレバナスと言われるものだが、このレバナスとほぼ同じ値動きをするQLDというETFがある。

そして、下記がQLDの年初からのチャートである。

こちらは5月14日時点で-46.13%となり、元の指数であるNDXのほぼ2倍の下落幅となる。

 

このことから、ツイッターで年初からかなりレバナス批判が多くなってきている状態が続いているわけだが、このレバナスに資金を投入する事はよろしくない事なのだろうか。

自分はこれからの世界はハイテクが生活に欠かせない存在となっていくと考えており、今後大きな調整局面はあれど、NDXは右肩上がりに伸びていくと考えている。

 

下記に示してあるのは、ある方のツイートを引用させていただいたものになるが

こちらはNDX設定時からNDXに連動しているETFのQQQとレバナスの値動きを比較したものになるが、レバナスが圧勝している事が分かる。

2000年辺りの大きな上昇からの凄まじい下落はドットコムバブルと言われる時期となるが、会社名の後ろに【.com】と付いていればどんな株でも買われる状態だったため、この時のNDXのperは70倍を超える水準となり、とてつもない下落がきた。

特にレバナス批判の多くがこのドットコムバブル崩壊を例に出してくる印象だ。

なので、一応ドットコムバブル級の下落が今現在起こっている状況なのか確認してみたい。

 

下記は1996年辺りからのNDXのperを表したものである。

ざっくりとした計算になるが、この2000年の頃のドットコムバブル時のNDXの頂点価格は4500辺りか。

株価はper×epsで表されるので、4500(株価)=70(per)×64.28(eps)という計算が成り立つ。

 

そして、2022年5月14日時点のNDXのperとepsをbloombergさんのサイトから引用させていただくと、

perは上記の表の左上にあり、26.17倍である。

epsは右下の473.28と明記されている。

 

NDXのper26.17をドットコムバブル時のチャートに合わせて見ると

上記のチャートの赤線辺りとなり、ドットコムバブル時よりかなり下に推移している。

これはepsが今現在(473.28)とドットコムバブル時(64.28)とでは桁が違うという状況だからだ。

今のNDXの上位構成銘柄は世界中でビジネスを展開し、多くの利益を上げている企業が多いためである。

ただ、このepsが今後更に上昇してくるか下落してくるかは分からないが、少なくても株価はこのepsから割り出されてくるため、epsがどのように推移してくるかを見ていればNDXが危険な状況なのかをある程度確認する事ができると思われる。

 

今回はかなりの長文となってしまったが、以上を踏まえてNDXは現在ドットコムバブルのような割高には至っていないと考えている。

 

最後に今の自分のレバナスの評価額を見ておこうと思う。

かなりの含み損を抱えている状態だ。

自分はレバナスにちょこちょこ資金を入れていたため、2022年の下落をまともに受けてしまった。

ただ、これは5月13日の米国市場の値動きはまだ反映されていないので、実際はもう少し含み損は少ない状態だと思われる。

自分はレバナス以外も持っているので、リバランスのためにレバナスを少し売って、QQQやVOOといったドル建てETFにその資金を移す事はあるかもしれないが、レバナス全売却は当面しない。

 

今年はかなり多くの人が株式市場から退場しているようだが、自分のように大きな含み損を抱えていても呑気にブログに書き残している者もいるんだくらいに思ってもらえれば幸いです。